児玉先生「ゲノム解析で見ていると、東京と埼玉からのものが、一定量あることがわかる。
もう一つは、PCR検査で陽性率がじりじりと上がってきている。最も深刻なのは新宿区です。
この23区別の陽性率を見ていくと、新宿区を中心に、エピセンターから湧き出して、それが池袋、埼玉、神奈川、それからいろんな都道府県に飛んで行っているという事がありまして、私ども、地方の自治体に行って検討をしますと、地方の自治体の話の結論は『すぐに東京に戻って、東京の感染を食い止めてくれ』というのが、会議の結論になっております。
ですから、今増えている実際の数値を見ますと、非常に危険です」
片山議員「東京圏でこれだけ感染者数が増えているこの時期に、GOTOキャンペーンを実施する事に対する考え方について、お聞きしたい」
児玉先生「今、必要なのは、リスク評価にしても、実際のリスクに介入して制圧しようとして、それがうまくいくかどうかを見るという、そういうフィードワークのサイクルがないと、悪循環サイクルと言うんですが、全国一斉の休業をやると、感染が先行して、先行すればするほどエピセンターに集まってしまう。
ですから今、例えば新宿では、配った資料の6ページにありますが、実際にやろうとすればもう、来週からでも1日5万で、だいたい10日間でこの全域(新宿区)を見る事ができます。
そういう事をやってみて、住民がどれだけ参加してくれるかとか、事業者がどの程度応えてくれるのかという事を見て、次のステップに移っていきます。
それで、そのためには、先ほど費用についてご質問がありましたが、実際に数を増やすと、PCRはスワブで2456円~5887円、唾液は2160円~5591円と、現在の健康保険に基く測定の4分の1、5分の1にできます。
それで、そういうものをきちんと、法律を変えないと、今、できません。
もしくは法律が変わらないとしたら、国会で運用か何かをきちんと決議して、やっていただく。
そういうもので、実際に今必要なのは解釈して、制限して、国民に『こうしなさい』という事が言われていますが、そうではないんですね。」
つづく