記者会見(番組の後半部分、まとめ)
【記者「”2馬力選挙”の片棒を担いだ意識、公職選挙法違反の選挙戦をした自覚・反省はないんでしょうか」
増山「公選法違反になるのであれば、ま、立花さんの方が何か訴追されると思いますので、私の方としてはそういった認識はないですね」
岸口「有権者のみなさんお一人お一人がご判断なさった上で投票されて、斎藤知事が再選されたというのは、これが事実ですから」
記者「自分たちがやった事は関係ないよ、わかりませんよ、というご認識でおられるんですか?」
岸口「まったく関係がないと申し上げている訳ではありません。立花氏が、選挙結果を踏まえると一定の役割を果たしたという事はよくわかります」
増山「より多くの事実を県民の皆様が知って、こういった結果になったのであれば、それはそれで県民の皆様の判断を尊重すべきかな、と思っております」
選挙結果については「あくまで、県民の判断だ」と主張。
維新は2021年の知事選では、斎藤氏を推薦。
パワハラ疑惑などの告発文書問題の発覚当初は、百条委員会の設置に反対。
会派として「パワハラの認定は困難」としていた。
吉村代表「本人たちの思いがあるのはわかりますが、これはやはりルール違反ですから、してはならない事だと思います。しかも相手方は他党の党首ですから、思いはわかるけどルール違反です」
昨日、維新の会は「増山県議と岸口県議による情報提供は事実だ」と認める調査報告書を公表し、岩谷幹事長は謝罪。
岩谷幹事長「私が調査した限りにおいては、組織的な動きではなかった、と認識しております」
組織的関与は否定し、第三者を交えた調査委員会を立ち上げる事を発表した。
岩谷幹事長「結果的に、その2馬力選挙なるものが選挙結果に大きな(影響を)及ぼしたかもしれない。そのように疑われるような状況になっていると。
維新の会の県会議員が、濃淡はありますが関与したという事に関しては、極めて遺憾に思っております」
スタジオで、パネルを使って、3人の県議の動きについて説明。
百条委員会の委員だった岸口実県議は、竹内元県議を中傷する文書を立花氏に提供する場にいた。
同じく百条委員会の委員だった増山誠県議は、「選挙戦への影響を考慮して、非公開で行われた百条委員会の音声データを立花氏に提供。このデータには、斎藤知事を告発した、元県民局長のプライバシーをめぐるやり取りが含まれていた。
白井孝明県議は、元県民局長の情報提供を目的に、3回にわたり立花氏に電話をかけてやり取りしている。
立花氏については、去年の知事選で斎藤氏を応援するとして立候補していて「2馬力選挙」だというふうに批判を受けている。
なぜ3人は、他党の党首の立花氏に情報提供したのか。
増山「非常に発信力がある方なので、立花氏に伝える事で、県民の皆さんが事実を知ることができるのではないかと思った。
私は今でも、立花氏がデマを言っていたとは認識していない」と持論を展開。
岸口「お付き合いのある方から誘われたので、会いに行った。斎藤氏の再選を願って面会したのではない」
白井「(テレビや新聞の報道について)正しく報道されていない、と思った」とそれぞれ説明。
”2馬力選挙”「関与」3人の共謀は?
2024年10月31日、知事選告示。「斎藤氏を応援」増山氏が立花氏と接触。
翌日の11月1日、岸口氏が立花氏と接触。
同日、白井氏も立花氏と電話でやり取りした(1回目)。
3県議は、連携を否定した。
岩谷幹事長は「2馬力選挙に関与した事は、極めて遺憾」としながらも、「私が調査した限り、組織的な動きではなかった」という見識を示している。
情報提供は、罪に問われるのかどうか。
若狭勝弁護士「公選法では2馬力選挙への関与を犯罪として取り締まる規定はなく、また候補者でない人の虚偽の情報を流したとしても、処罰するのは難しい。
県議会での出席停止や除名など、政治的な懲罰に止まるのではないか」としている。
「3人の議員が、ほぼ同じ時期に、立花氏に情報を提供しているが、組織ぐるみではない」というのが維新の立場。】
石原氏「岸口議員が、誰が作成したのかわからない文書を渡した、渡す場にいた、と言っている。それを県議という立場で、影響力のある野党の党首に渡す。それも出どころのはっきりしない物を渡すって事もわからないし。
また増山議員は完全に、これを知らせるべきだと、このまま選挙戦が進んではいけないといった中で、立花さんに渡すと何が起こるかというと、結果的に”2馬力選挙”という言葉が生まれたけども、果たしてその選挙戦の景色というかあり様を、どれだけ想像していたのか、と思うと、これが結果として「私には関係ありません、そういう意図はありません」とはいえ、それに対してどういう責任というか、「自分たちは一切関係ありません、選挙民が判断した」と投げ返してしまう態度というのは、僕にはちょっと理解できないですね」
司会「山口さんどうですか。マスコミに提供しても発表されない可能性があるから、発信力のある立花さんに非公開のものを渡そうと増山さんは判断した」
山口氏「各議員については、議員としての行動の取り様があったと思うんですね。秘密会(百条委員会を)にする事に反対する、県知事の不信任案に反対する、党の中で働きかけていく。表立った政治家としての選択肢を取るべきだった。
裏で、他党の党首に渡すというのは政治家として不適切なもので、これは法的責任というより政治責任を問われるべき問題だと思う。
特に増山議員については、今もその行動をある程度政治的信条に基づいていたという事を明確に言っており、場合によってはN党に参院選に出ないかと誘われているというので、そういう信条を持っているなら辞職するなりなんなりして、県民・国民にそれが理解されているかどうかを問わないといけない立場かなと思いますけどね」
司会「玉川さん、これが選挙に影響したかもしれないし、一人の人の生き死にに影響したかもしれないっていう」
玉川氏「この情報をメディアに渡してもメディアは流さないと思ったって、当たり前じゃないですか、真偽不明なものを出すわけがない!
逆に、真偽はどうでもいいから流そうっていう話でしょ?岸口議員だって誰が作ったかわからない、誰から渡されてきたのかもわからない、そういうふうな文書を、中身は見たわけですよ本人は少なくともね。中身を見て、この内容が流れればどうなるかわかっているのに、それをさらに拡散するために立花さんに渡してるわけでしょ?
増山議員に関しては、何のために秘密会にしたんですか、と。選挙に影響を及ぼさないために秘密会にしてるんですよ、わざわざ。
ってことは、それをわざわざ自分で録音してそれを提出するという事は、選挙に影響するために流した、と捉えてもおかしくないですよそれは。そういうふうに考えるのが自然です。
これを見ていると、自分たちの利益、今回は自分たちの利益というのは斎藤知事を当選させる事だと思いますけど、自分たちの利益のためだったら、不確かな情報であれプライバシーであれ、選挙に悪影響が出ないために秘密にする情報であれ、そういうふうな物をわざわざ立花さんを使ってまで流布させたという事じゃないですか。
『そういうふうな議員が集まっている政党ですか?維新は』というふうに維新は見られると思うんです。
それに対して吉村代表は『思いはわかる』っておっしゃるんですよ。いや、思いはわかっちゃダメでしょそれは。そもそもやった事が、僕はどうかと思いますけど。
『不確かなものであれ何であれ選挙に有利になるんだったら流すんだ』という思いは、いいんですか?ちょっとおかしいと僕は思いますけどね」
司会「維新は、組織的関与はない、という立場でありますが」
石原氏「維新の問題というよりも、メディアと選挙期間中のSNSの動きというものは規制のしようがないじゃないですか。これは今度参院選が7月にある中で、特定の候補に対して、それはある地域なのかどうかわからないけど、何かこういうふうな使い方をされると、非常に爆発力がある。特にプライバシーや人の耳目を集めるような衝撃的な事で、あとで『よくわかんないですよね、でも判断したのは国民の皆さんですよ』と言って言い逃れができてしまうのか、と考えると、やはりSNSの選挙の怖さみたいなものをまざまざと見ていて、特にこれなんか、公示後でしょ?これが起こったのは。
これはでも、どうしようもない、起こっちゃったなら、選挙が始まったら終わるから投票が。その間に検証して懲罰してって言う訳にはいかないですからね」
司会「兵庫県知事選と都知事選でこういう事があったわけですから、やはりルール作りは必要なんだなと」
玉川氏「法的にどういうふうにできるのか、というのは2馬力の問題も、ポスター(都知事選)の問題もありましたけどね。
選挙の法律を、今、もう一回、われわれ考え直すべきかな、というふうに、SNSっていうものができている訳ですから」
司会「今までやった人がいないから、なかった。2馬力選挙なんてなかったです。『私は当選しなくていいから』なんていう人はいなかった」
玉川氏「そんな人いないから。皆、自分が当選しようと思って立候補しているから、というのが前提だから。こういうふうな法律の盲点を突いたようないろんなものが出てきている限り、そこはアップデートしていかなくちゃいけないんじゃないかな、と思いますね。都議選も近く、7月は参院選だから、すぐ手を打たなきゃいけないところに来ている」
司会「時間的な問題があるからどこまでできるかわかりませんが『時間がないからちょっと無理だよ』というものではないと思います」
玉川氏「ないと思いますね」
岩谷幹事長は「組織的関与はない。第三者を交えた調査委員会を立ち上げる」と発表したが、「岸口氏が『黒幕は竹内県議』」などと言う嘘の文書を誰から受け取り、その『誰が作成したのかわからない文書』をなぜ立花氏に渡したのか」についての調査はどうなっているのか、教えていただきたい!!!
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