日大アメリカンフットボール部の危険タックルをした選手の記者会見を見た。

正直、「なんで選手一人で記者会見なんだ?」と思った。

試合後の5月11日に、選手と両親が「負傷した選手に直接謝罪したい」と監督に話したところ止められたという。一刻も早く監督と共に謝罪に行くべきだと思うが、何を考えているんだろう?

 

その後、15日の「関西学院大学の記者会見」で関学大が謝罪を求めていることがわかり、18日に選手と両親は直接謝罪に行ったという事だ。

翌日の19日に、監督が部長やコーチらと謝罪に行き、記者会見をした。

 

22日の記者会見で、選手が危険タックルをするまでの追い詰められた状況がよく分かったし、監督やコーチの指示の内容には唖然とした。恐ろしいことだ。

 

選手は、今年度の試合、4月22日と29日の2回、スターティングメンバ―として出場。

5月3日の実戦形式の練習で、プレーが悪かった、と、外された。

その後、監督から「〇〇(選手の苗字)なんかは、やる気があるか無いかわからない。試合に出さないから、辞めていい」と言われ、井上コーチからは「お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない」と言われた。

5月4日、練習前に監督から「日本代表に行ってはダメだよ」と、当時選抜されていた、今年6月に中国で開催される第3回アメリカンフットボール大学世界選手権大会の日本代表を辞退するよう言われた。

監督に理由を確認する事はとてもできず、「わかりました」と答えた。

 

監督やコーチは、選手が代表に選ばれたら、普通は「選手が活躍できるように、精神面や練習面で助言をする」のではないか?

それを、「選手の体調が悪い」という理由もないのに(選手から「辞退したい」と言っていないのに)監督が勝手に「辞退しろ」と決めるのか???意味が分からないが。

どの大学も「監督が『選手が出場するか辞退するか』を決める」のだろうか?

選抜されたら、誰だって出場したいはずだ!良い経験になるから、出場すべきだ!

それが当たり前だと思うが、何故監督は「辞退しろ」と言ったのか。知りたい!

 

この後の説明は、省く。とても尋常とは思えない監督やコーチの言葉が並ぶ。

同情するのは、監督やコーチが「相手のQBを潰せ」と言った後に「関学大の選手が秋の大会に出られないなら(日大は)得になる」と言われれば、誰でも「けがをさせて秋まで出場できないようにしろ」と指示されたと思うのではないのか?

 

とにかく、日大のナンバー2であり人事を握る内田氏がこのままその役職にいるのなら、アメフト部は廃部にしていただきたい。内田氏は監督を辞任したとはいえ、今後も関与する可能性がある。こういう状態の大学と、対戦したいと思う大学があるのだろうか?

 

今夜、日大広報部が出したコメントは、監督が指示した事を否定している。内容は、弁解でしかない。

 

とにかく、監督やコーチの発言がひど過ぎる。

監督の指示のままに動く、というスポーツなんだから、他の大学でも類似の事があるのでは、と心配になった。

 

 

なんか、政治とよく似た構造だと思った。

「責任はすべて私にある」と言いながら、きちんとした説明がないところだ。