経団連・中西会長(原発メーカーの日立製作所会長)が「原発運転延長、原発再稼働・新増設を求める」と発言。

東日本大震災から8年以上たって、未だに福島の原発の問題は解決していない。

原発事故で自宅に戻れない福島の人たちが聞いたら、どう思うんだろう。

汚染水は流れ続け、住民はまだ多くの人たちが各地に避難している。原発事故の後始末が完了するのはまだまだ先の話だ。

しかも、東電は逃げまくり、誰も責任を取っていない。

 

昨日の朝日新聞によると、

〈中西会長は「国民的議論が必要だ」と政府などに求めてきたが、原発に慎重な民間団体「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」が公開討論を申し出ると、会長は「エモーショナル(感情的)な反対をする人たちと議論をしても意味がない」と拒否した〉とある。

「国民的議論が必要」と言っているのに、なぜ拒否するのか。

 

会長が「原発推進」の発言をするなら、当然、「原発事故があった場合、すべての責任は『日立製作所』にあり、損害については全て『日立製作所』が補償する」という覚悟があるのか。

‥‥本当にあるのか???

たしか、日立がイギリスに原発を売り込んだ時(話は無くなったと思うが)、事故があった場合の補償は「日本政府」(つまり、国民の税金で)が支払うことになっていたはずだ!!!

つまり、「日立製作所」は、「売れればいい、儲かればいい」と思っているのだろう?

50年後100年後に生きる人たちの事を考えて、「平和に、安全に生活できるように」考える事が、国や大企業の責任だと思うが。

 

原発事故が起こった場合、未来永劫、すべて日立製作所が損害賠償をします」と言えるのか?その覚悟があるのか?

原発の廃棄物、どう処分するつもりなのか?地中に埋めるのか?

それについて明確に言えないなら、今後二度と、こういう発言はやめてほしい。