一昨日、林文科大臣が会見で「日大トップの田中理事長が沈黙している件」について、「これまでの日大の対外的な説明ぶりからは、法人の問題としての認識が十分にされているとは言えない」と苦言を呈した。同じことを、加計学園と加計理事長にも言っていただきたい!!!

一昨日(5日)のゴゴスマで、日大の組織運営について取り上げていた。

 

〈学内から、田中理事長ら経営陣の一新を求める声が噴出。

田中理事長は沈黙している。(2008年に理事長就任。現在4期目)

トップがなかなか出てこないこの件について、昨日午前、林文科大臣も苦言を呈した。

「現状、必ずしも社会からの理解が得られているとは言えない。どうしてこうした状況になったのか、どなたから何を丁寧に説明する必要があるのか、について(日大に)理事会で責任を持って検討していただく必要がある。

これまでの日大の対外的な説明ぶりからは、法人の問題としての認識が十分に示されているとは言えない、という印象を持っている」

つまり、理事長、出てきた方がいいんじゃないか、というニュアンス。〉

 

トップがなかなか出てこない今の状況、日大と加計学園は、よく似ている。

林文科大臣は、日大だけでなく加計学園にも同じことを伝えていただきたい!

トップは、常に代表として「説明責任がある」事を伝えていただきたい!!!

 

なお、日大については、ずっとトップは「総長」だったが、現在、なぜトップが「理事長」になったのか、それについても「2015年までの40年間、日大で教鞭を執っていた元日大教授」がインタビューに答えていた。

〈「田中氏が理事長になって以降は、自分が一番偉い、という事を強く意識されたのかどうかわからないが、人柄が変わった、という印象を持つ人が多い。」

田中理事長による「ある組織改革」が、絶対な権力を持つ源になった、と話す。

 

それまで日大は「総長」という職があって、教学と経営まで含んで、大学全体を代表する立場だった。

ところが今の日大はそうではなく、理事長が常にトップにきて、その下に学長が位置付けられている。

1968年の日大紛争以降、大学のトップは「総長」が務め、教授の中から民主的な選挙で選ばれていた。

しかし2013年に田中理事長は「総長制度」を廃止し「理事長」に改めた。「総長」の名称を「学長」と改め、自らの影響下に置くことにした。〉

 

そうか。そういう経緯があるのか。権力を自分一人で握りたいという事か。

 

内閣人事局」を作った事と似ている。

 

結局、権力の集中は、ゆがんだことをする温床になる。

 

それにしても、日大の収益は相当なものだ!

文科省として、私学助成金について「本当に支給が必要なのかどうか」、今一度考えていただきたいと思う。

 

加計学園を見ていると、「大学を運営する」というよりも「大学を経営する」と考えてあちこちに大学を建設しているように見えるが、今後の少子化を考えても「本当に大学を作る必要があるのかどうか、経営は成り立っているのか?現在経営している大学の決算書をよく見たことがあるのか」が疑問だ。そのあたりのこと、文科省は把握しているのだろうか?

 

とにかく優先順位からいけば、今一番大事な事は、日大も加計学も「理事長」が出てきて、きちんと記者会見をすることだ!!!