2020年、11月20日、内閣委員会。塩川鉄也議員。
塩川議員「山際(前日本学術会議)会長は、定年によって会員の補充が必要となった時に、学術会議が検討していた候補の名前を伝えたところ、官邸から難色が示された。
山際会長は『学術会議が議論をし直す場合は理由が必要なので理由を教えてください。その為に官邸に出向きます』と杉田官房副長官に事務局を通じて何度も申し上げたが、『来る必要はない』『理由も言うつもりはない』と、それ一辺倒なので非常に困りました、と述べておりました。
2018年の補欠推薦時に、どんな事があったから考え方の整理が必要になったんですか?」
日本学術会議・福井事務局長「なかなか詳細についてはお答えできないところもございますが、任命権者側と意見交換を行ったところ、考え方がすり合わすまでに至らず、結果として一人の方の補欠候補者に関しまして承認提案は行わずに欠員となった、という経緯があったと承知しております」
塩川議員「『任命権者側と意見交換した』と、その中身を示してもらえますか?」
事務局長「申し訳ございません。人事に関する事でございますので、詳細についてはお答えを差し控えさせて頂きます」
塩川議員「すり合わせの中身は何ですか?」
事務局長「人事に関する事でございますので、詳細についてお答えする事は差し控えさせて頂きます」
塩川議員「『任命権者側と意見交換した』っていう任命権者側っていうのは、杉田官房副長官でよろしいですか?」
事務局長「任命権者側という事でございます」
塩川議員「誰ですか?」
事務局長「詳細についてお答えする事は差し控えさせて頂きます」
塩川議員「杉田官房副長官が、補欠推薦の会員候補について難色を示したって事なんじゃないですか?」
事務局長「人事に関する事でございますので、詳細についてお答えする事は差し控えさせてください」
塩川議員「個別の人事じゃなくて、ルールの話を聞いているんですよ。それも答えられないとしたら、まともな議論できないのは当たり前じゃないですか!」
こんなに何度も何度も「詳細については、お答えを差し控えさせて頂きます」というのは、どう考えても「答弁から逃げ回っている」としか思えない!!!
これでは、いつまで経っても事実がわからず問題が解決できず、審議時間の浪費だ!!!
きちんと答弁しろ!!!モリカケ問題のようにズルズル解決しないなら、またしても税金が無駄になる!!!
任命の権限がない杉田副長官が、なぜ6名の任命拒否を言い出したのか?
8月31日に「学術会議が105名の名簿を提出」してから、9月24日の「内閣府が99名の名簿を起案する過程」の公文書を出せ!!!つまり、9月16日に菅氏が総理に就任し、その後、菅総理と杉田副長官、内閣府などで「どういう理由で6名除外としたのか」、それを国民は知りたいのだ!!!
参院予算委員会で加藤官房長官は「杉田副長官と内閣府でのやり取りを行った記録について、担当の内閣府において管理をしていると承知をしています」と答弁している。
すぐに出せ!!!
とにかく、1983年の、国会での「学術会議の推薦名簿に基づき、総理が任命する」という中曽根元総理の答弁は生きている!!!
直ちに菅総理は6名の任命拒否を撤回し、名簿通り105名を任命するべきだ!!!
問題があると言うなら、105名を任命した上で、きちんと国会で審議する事だ!!!