東電の、役員3人の無罪判決は、納得いかない。あれだけの被害を出しておいて、なぜ無罪なのか? ネットで、共産党の吉井英勝議員(当時)が2006年から国会で何度か「原発の、最悪の場合の対策について、国会で質問している」画像を見た。最悪の場合についての質問に対して、原子力側の認識が甘い。このやり取りを、東電が知らなかったとは思えないが。このやり取りを、裁判官は知っているのか?

吉井議員は、京大工学部原子核工学科出身

 

画像の字幕だけ拾うと

2006年3月1日

吉井議員「原子炉というのは放射性崩壊していきますから、放射熱を除去するための毎分60トンの冷却水が必要だと。10分から10数分間は、最悪の場合には崩壊熱を除去する機能が失われるという事についても、対策をきちっと考えておかなければならないのではないか」

原子力側「塩水低下に対しましても、原子炉施設の安全性は確保されている」

吉井議員「炉心溶融であるとか水素爆発であるとか、最悪の場合、崩壊熱が除去できなかったら、そういう事になり得るわけでしょう?」

 

2010年5月26日

吉井議員「鉄塔が倒れたら、外部電源がまず断たれると、やはり最悪の場合を想定しなきゃいけないんですね。自然崩壊熱が除去できなくなる。それは炉心溶融にも至り得る。大変深刻な事態を考えておかなきゃならない」

原子力保安院長「日本の原子力発電所におきましては、多重防護の考え方に基づいた設計がなされていて、それによって安全性を確保している」

吉井議員「最悪の場合は、炉心溶融ですね?最悪の時」

原子力保安院長「最悪といいますか(笑)そもそもそういった事態が起こらないように(笑)工学上の設計を、ほとんどそういったことがあり得ないだろうというくらいの安全設計をしている」

 

2011年3月11日、福島第一原子力発電所事故発生。

 

2011年4月6日

原子力保安院長「現実に、只今ご指摘のような事態が発生したわけでございまして、そのような意味におきまして、私の当時の認識におきまして甘さがあったことは、深く反省をしているところであります」

 

 

そういえば、総理は国会で「全電源喪失なんて、ありえない」と言っていた。

 

誰が責任を取るのか。