ラグビーを支えに、末期がんを生き抜こうとする宇多津(萩原健一さん)。
絶望感を抱えながら生きる丸川(高橋克典さん)。
宇多津が、丸川にかけた言葉
「私ね、試合では足手まといになる事が多いんです。体力がある訳じゃないし、キックがうまいわけでもない。ただのおいぼれです。
それでも時々あるんです、今、私がここにいたからチームが点が取れた瞬間が。私がいたから、パスがつながった。私が声をかけたからボールを奪われずに済んだ。
いやいや、些細なことかもしれませんけどね‥‥。奇跡みたいな事があるんです」
「ラグビーは、強い選手ばかり集めたって勝てるわけじゃない。体の小さい者・大きい者、ちょこまか動く者。怖がりでもへたくそでも、練習熱心でいろいろな個性の凸凹がガッチリ組み合わさった時、どこよりも強いチームになる。そうでしょう?」
「誰一人として、不要な人はいないんですよ」
「私ね、丸さんに、丸さんに『生きていてほしい』と、思う」
「また一緒に、グラウンドで会いましょう」