沖縄。辺野古の工事、設計変更を検討。「豆腐なみ」の軟弱地盤(2019年1月21日 NEWS23)

メモ

 

埋め立て区域で、政府が設計の変更を検討している事が明らかになった。

理由は「軟弱地盤」

 

専門家は、「豆腐の上に飛行場を建設するようなもの」と指摘している。

 

辺野古の海への土砂投入が始まって、わずか一か月余り。

しかし、ここにきて政府が設計の変更をしている事が明らかになった。

 

きょう午前、菅官房長官の会見

質問「政府として『軟弱地盤の存在を確認している』というのは、事実なんですか」

官房長官「私は承知していない。防衛省に問い合わせていただきたい」

 

「自分は知らない」とした官房長官

ただ政府は、辺野古の海底に軟弱地盤がある可能性は、ずいぶん前から知っていた。

 

これは2016年までに政府が辺野古の海で行った地質調査報告書(テレビに映った)。そこにはこんな言葉が。

〈当初想定されていないような特徴的な地形・地盤が確認された。非常に緩い・柔らかい〉

 

3年前の報告書が指摘していた、軟弱地盤の可能性。

場所は、現在土砂投入が進んでいるところから少し離れた東側のエリアで、護岸の建設が予定されている場所。

 

報告書を分析した地盤工学の専門家である、日本大学(地盤工学)鎌尾彰司准教授は、地盤の固さを示す「N値」とよばれる指標に注目する。

ある地点では

鎌尾氏「N値の値は、ほぼゼロが並んでいる。ところどころ3、6、7、とあるが、この下は、ほぼゼロが並んでいます」

 

この「N値」は、測定用の器具を地中に打ち込むのに、何度ハンマーでたたく必要があったか、によって決まる。

「N値ゼロ」とは、ハンマーで一度も叩かなかったのにハンマーの重みだけで測定器具が沈んでしまったというケース。ヘドロのように地盤が柔らかい事を意味している。

鎌尾氏「N値ゼロが何回も続くという事は、要はズブズブな地盤がずっと連続している、という状態です。構造物を支える、というには、そもそもふさわしくない地盤である、という事です」

 

報告書では、埋め立て区域では、最も深い谷状の地形の下に、軟弱な地盤がおよそ40mにもわたって堆積していると判明。

鎌尾氏は「例えば、巨大な豆腐の上に飛行場を作るようなものだ」と指摘する。

防衛省はこの報告書を受けて、追加の調査を実施。

地盤沈下などの恐れがあり、地盤の改良が必要になる事から設計の変更を検討していることが、今日わかった。

 

ただ、軟弱地盤についての報告書は、3年も前のもの。先月、土砂の投入を始める前に、設計の変更をしようとは思わなかったのか?

 

去年3月、衆院安全保障委員会で、防衛省の西田安範整備計画局長(当時)は「ご指摘のボーリング調査の結果だけでは、地盤の強度等を正しく判断できる段階にはないと考える」と発言。「3年前の報告書だけでは、軟弱地盤とは断定できない」との答弁だった。

 

こうした国の姿勢に、沖縄県は去年7月

翁長雄志知事(当時)「軟弱地盤などもしっかりと調査してわかっている中で、それを無視してやっていく。時間が経てば経つほど、埋め立てられていきますので」

 

地盤工学の専門家・鎌尾氏も、工事が始まってからの設計変更に「違和感」を口にする。

鎌尾氏「まだ設計もできていない段階で工事に入っているので、結局、「どれくらい費用がかかるのか」というのが何も見えない状況で造っているというのは、ちょっと異次元な。やっているのは土木工事だが、やり方としては土木工事じゃないやり方にしか見えないですね」

 

今回、ようやく設計変更の検討に踏み切った政府。

今後、辺野古工事への影響は、計り知れない。

鎌尾氏「日本でも最大級の(地盤)改良の、海上からやるので、それもまた大変な工事になると思う」

 

沖縄県は、軟弱地盤の改良工事をすれば、工期が5年延び、およそ1500億円の追加費用がかかると試算。

さらに、工事内容の変更には、玉城知事の承認が必要だが、玉城氏は変更後の計画を承認しない構え。国と県との法廷闘争に発展しかねない状況で、工事はさらに長期化する可能性が出てきた。

 

スタジオの発言

「軟弱地盤の可能性は3年前から言われていたのに、なぜ今になってこのタイミングで設計変更になったのでしょうか」

「ある防衛大臣経験者に聞いてみると、もちろん前から知っていたが、おそらく国としては、埋め立てがどんどん進んで既成事実を積み上げてから設計変更にチェンジしようという考えではないか、というが、こうなってくると、沖縄県の不信も強まってくる。さらに設計変更が出てもおそらく承認しないでしょうから、これはまた、いろいろもつれていくという事で、さらにこの問題がこじれる要因が出てきた、という事ですね」

 

以上

 

きちんと設計ができていない段階で「土砂投入」工事に入っていたなんて!!!

無茶苦茶だな!!!

玉城知事は「計画の変更」を承認しないだろうから、早く中止するしかないな!!!

「豆腐の上に飛行場を造るようなもの」という表現には、本当に驚いた!!!