「裁量労働制」。午後の国会中継を見た!加藤厚労相の発言から、「間違ったデータを取った当時の担当者がわかっていて事情を聞いた」ようなので、その担当者に国会で「どうして間違った調査をしたのか」説明していただきたいと思う!

聞きたいのは、「どういう意図で、こういう間違った方法で調査したのか」という事だ。

なぜ、一般労働者には「1か月間で『最長』の1日の残業時間」を聞き、裁量労働制で働く人には「単に1日の労働時間を聞く」という、「比較できないものを比べる」調査をしたのか。

結果、「一般労働者」の平均は9時間37分、「裁量労働制」は専門業務型が平均9時間20分・企業業務型が9時間16分。

普通にみれば、「こんなの、比較できるわけないじゃん!」というレベルだ!

 

つまり、この調査は、首相が言う「裁量労働制に変更しても、働く人の労働時間は『一般労働者』より短いというデータもある。裁量労働制長時間労働につながる訳ではない」を説明するため、つまり「裁量労働制の方が労働時間が短い」という事を示すために作ったもの。だから以前「開示」の要請をしても機密事項でもないのに「黒塗り」で出された、という事だろう。黒塗りしてなければ、もっと早く野党が気付いたはずだ!

 

しかし、「本当」のところは、作った本人(グループ?)に「誰がどういう意図で調査をしたのか。どういう動機で別々の質問をしたのか」を聞かなければわからない。

 

だから、国会の場に「このデータの原票を作った責任者」を呼んで、しっかりと野党の質問に答え、きちんと責任を取ってもらうべきだと思う。

 

加藤厚労相には、23日夜に面談した「過労死家族の会」の方たちの冒頭の訴えを、もう一度思い出していただきたい!

過労死家族の会・代表「地獄のような思いをされた方ばかりです。私たちは、このまま法案を通されたら全力で阻止する覚悟で考えています。その思いを受けとめていただきたい。宜しくお願いします」

新入社員に「裁量労働制」で働けって、それはあり得ない事だろう???

それがまかり通って長時間労働を強いられ、賃金が払われないなんて、まさに「ブラック企業」を増やす法案だ!!!

 

とにかく、これだけ「過労死」の問題が表面に出てきているのに、なぜ、これ以上「過労死」を増やす法案を提出しようとするのか、意味が分からない!!!

 

先週の「ゴゴスマ」でも教授が発言されていたが、このデータの作り方は「統計データの作り方がわからない人が作った」というのが、このデータを見た国民の多くの感想だと思う。

そうでないなら「意図的に『裁量労働制の方が労働時間が短い』ことを証明するために別々の質問をして比較した」としか考えられない。

 

国民は事実を知りたいので、この統計データを作った担当者に「事実」を国会の場で説明していただきたい!!!