朝日新聞、8月19日の記事。私立中学の歴史教科書の採択について

記事の内容

 

〈ある私立中学が採択した歴史教科書に対して、「謂(いわ)れのない圧力」がかかっているというもの。

この教科書を採択したことに対して、自民党議員から問い合わせを受けたり、抗議のハガキが数百枚届いたりして、校長先生は「政治的圧力だと感じざるを得ない」と記している。

 

この中学が教科書を採択した「学び舎」は、2016年度用から中学歴史教科書に新規参入した。

現役の社会科教員ら約30人が執筆、歴史研究者が助言した。

日本政府が慰安婦について「お詫びと反省」を表明した1993年の「河野談話」を掲載。

中学の教科書では10年ぶりに慰安婦の記述が復活したため話題になった。

「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」という政府見解も注記している。

学び舎によると、国私立計38校が採択し、5300冊が使われている。

 

教科書は、公立では自治体の教育委員会が採択し、国立・私立は学校長が採択している。昨年4月には当時の義家弘介・文部科学副大臣が、学び舎の歴史教科書を採択した東京学芸大付属世田谷中を訪れ、教科書採択の「透明性を確保」するよう要請した。

 

この歴史教科書は、文部科学省の検定に合格しており、どの検定済み教科書を選ぶかは私学の場合、学校の自由。

 

しかしそれについて、抗議のハガキや電話が学校に寄せられていた。

東京都内のある国立中には採択直後の一昨年秋、「なぜこの教科書を採択したのか」といった電話が数本あり、昨春以降、同じような内容のハガキが計200枚以上届いた。

東海地方の複数の中学にも昨年、採択を批判する内容のハガキがそれぞれ100枚以上送られてきた。

教員の一人は「特定の団体からのものだと推測する。『慰安婦』の記述が注目されるが、生徒に考えさせることを重視した先進的な教科書だと感じ、採択した」と話す。

東京都内の私立中高一貫校にも昨年度、批判する内容のハガキが約100枚断続的に届いた。〉

 

文科省の検定に合格している教科書について、なぜ、当時の義家文科副大臣がわざわざ東京学芸大附属世田谷中を訪れて、「教科書採択の透明性を確保」するよう要請したのか、意味が分からない。文科省で「合格」を出したことに反対だったのか???

 

若い人たちには、戦争で起こった真実を知ってほしい。二度と戦争をしないために!

だから教科書には、真実を載せてほしい!

毎年8月は、NHKの戦争に関する映像を見ることにしている。

樺太では、なぜか終戦の放送が知らされず、現地の日本人は「竹やり、手りゅう弾、毒矢」で、ソ連兵の70連発の銃と闘えと言われて戦ったことを知った。

国は、国民の事をどう思っていたんだ?あまりにひどい話だ!

インパール作戦も、ひどい話だ。あまりにひどくて、もう一度放送してたくさんの人に見ていただきたい。

731部隊の話も、本当にむごい話だ!

つまり、NHKが持っている「日本軍が戦争で行った真実の映像」を、学校で若い人たちに、教科書だけでなく映像で「視聴覚室」や「体育館」などを利用して見せてほしいのだ。

それと共に「戦争中の暮しの記録」(暮しの手帖編)も若い人たちに読んでいただきたいと思う。そういう時代に二度と戻らないために。

 

原爆資料館で展示してある人形や写真について、いろいろ意見があり展示をやめたものもあるようだが、そういう「見るに堪えないもの」を、あの時、広島や長崎にいた全ての人たちが見ていた。あの場にいたすべての子供たちも見ていたのだ。

どんなに痛かったか、どんなに怖かったか、どんなに悲しかったか、どんなに辛かったか、それを理解するには、私は人形や写真が必要だと思っている。

 

今、北朝鮮が物騒な事を言っている。その挑発にトランプ大統領が乗らないように願っている。

対話で、何とか対話にもっていってほしいと、ずっと願っている。

 

自分が幸せになりたいなら、自分の周りの人たちを幸せにすることだ。

「国民を幸せにすることで、国家元首も幸せになれる。国民を分断してはいけないし、私利私欲に走ってはいけない」という事を、誰か、伝えてほしい。

 

そういえば、NHKの「戦争とテロ」という番組の最後のコメントは、心に残るものだった。

それは「戦争やテロを無くすために、若い人たちにお願いしたい」言葉だった。

「世界中に、お友達を作って下さい。大事な友達が世界中にいれば、戦争やテロはなくなります」

「世界中で貿易を行い、『お得意様』を作って下さい。お得意様なら、みんな仲良くします」

 

とにかく戦争はだめだ!

しかし、戦争を体験された方が少なくなってしまったからか、世の中の空気がおかしい。

 

「もし迎撃したら、戦闘状態になるんじゃないか?本当のところ、どうなんだろう?」と、このところ毎日心配している!!!

とにかく、「平和であるように」と願うばかりだ!!!