森友問題、隠ぺいを図るのか?昭恵氏付職員だった谷査恵子氏がイタリアへ異動。3月の籠池氏の証人喚問以降、ほとんど登庁していないのに、なぜ栄転なのか?

8月15日の朝日新聞より

 

〈谷氏は6日付で異動し、在イタリア日本大使館1等書記官に就いていたことがわかった。

谷氏をめぐっては、「森友学園」への国有地売却問題に関して、学園側に土地取引に関するファクスを送っていたことが3月に明らかになり、経緯についての説明が政府側と学園側で食い違っていた。

経済産業省関係者によると、谷氏は経産省のいわゆるノンキャリア官僚で、欧米の大使館への異動は異例という。

ファクスは2015年11月、谷氏が籠池氏に送付。国有地の契約や工事費の支払いなどについて、籠池氏の求めに応じて財務省に照会した内容が書かれていた。

3月にあった国会の証人喚問で、籠池氏は、「国有地の定期借地契約の期間を延ばしたいと考え、2015年10月に首相夫人の昭恵氏の携帯電話に電話し、留守電にメッセージを残した」と証言。

その後、谷氏から連絡があり、問い合わせ事項を書いた文書を郵送したという。

関係者によると、谷氏はこの籠池氏の証人喚問以降、ほとんど登庁していなかったという。〉

 

このファクス、谷氏個人のメルアド・携帯番号が書いてあったと「記憶している」。

なぜなら、籠池氏の証人喚問終了後の記者会見で、菅官房長官がかなり慌てて(「谷氏が送ったファクス」を)マスコミ向けにコピーしたためか、谷氏の「個人情報であるメルアドと携帯番号を黒塗りせずに」配ってしまって、再度、「黒塗りして配った」と報道していたのを見たからだ。

一般からの問い合わせに関して、普通は「代表番号」を載せるはずだ。職員が個人情報を載せるはずがない。

つまり、昭恵夫人と籠池夫妻と谷氏は「携帯電話でやりとりできる近しい関係だった」という事がわかる。(一般人が、総理夫人やそのお付きの人の携帯番号を知ることは、まず、ありえない。)

だから、谷氏は問い合わせにも答え、「今後も考えていくので、何かあればご連絡ください」というような文章になっていたのだと思う。

その「谷氏という森友問題の重要参考人」を、「ほとんど登庁していなかった」職員を、なぜ「突然」イタリアへ赴任させるのか?

この記事を読んだ多くの人は「結局、谷氏は証人喚問されても『遠いイタリアにいるから、来て証言することができない』という事で、重要な証言を総理は隠ぺいしようとしているのか」と思うだろう。

 

こういう人事異動をやると、結局国民は、「きちんと丁寧に説明すると総理は言っていたが、やっぱり本音は森友問題をうやむやにしたいんだな」と思うだろう。

 

イタリアでもどこでも、世界中飛行機で行ける時代だから、谷氏には臨時国会で証人喚問に呼ばれたら、飛行機で来て証言してもらえばいい。

国民は、真実を知りたいだけだ。土地取引に関するファクスの経緯、昭恵夫人は100万円を籠池氏に渡したのかどうか。

8億もの値引きを、どういう経緯で「誰が」決定したのか?「誰が」ではなく、「みんなで決定した」と、うやむやにするのかもしれないが。大阪航空局・近畿財務局の捜査はどうなっているのか?

 

森友・加計問題、日報問題、早く臨時国会で証人喚問して、解明してほしい。

臨時国会は、総理が本当に「3つの問題を解明したいという意思があるのかどうか」、それが試される場になると思う。

国民は、総理が「本当にやる気があるのかどうか」を、じっと見ている。