新国立競技場の屋根は、本当に必要なのか?

建設現場で、過労のため自殺した若い社員がいたとの報道が出た時、「同じような働き方をしている人もいるので」との会社のコメントがあり、唖然とした。

テレビに映った出勤カード数枚には、チラリと見ただけだが「出社時間午前6時30分前後、退社時間29時30分前後」(つまり、23時間勤務???)の数字が見えた!

 

どういう事?新人がこういう働き方をしていることについて、誰もこんな「異常な働き方」を指摘しなかったのか?

忙しくて睡眠時間が減ると、疲れてしまってきちんと「考える」という事ができなくなり、「ただただ会社にとにかく行かなくちゃ」という気持ちだけで動くようになる。

だから、周りの人たちがもっと気をつけて、「残業残業で忙しく、週に1日も休めないという働き方がずっと続いている」時は、気を配ってほしい。

新入社員は特に「周りに迷惑をかけられない」と思い、限界まで頑張ってしまうと思うから。

 

1964年の東京オリンピックで見た国立競技場は、青空が広がり、「観客席から空を見上げたら、本当にきれいだろうなぁ」と思った。

だから今回、設計図の変更の時に「工事の開始が遅れるから、屋根はいらないよ。壊した国立競技場と同じものを作れば安く仕上がる」と思った。

しかし、これまた再度公募するというお金のかかることをやって、がっかりした。

日本は、まだ東日本大震災の復興の最中でお金が無いんだから、IOCがなんだかんだと注文を付けてきたら「少子高齢化で、7万人規模の施設を作っても採算が合わず、将来使いずらい」と言うぐらいの事は言えばいいと思う。

「屋根が無いと暑いから」というなら、東京ドームで冷房を効かせて開会式をやればいいと思う。

 

新国立競技場の建設現場で「過労自殺」した人がいると知った時、ますます「屋根は、本当に必要なのか?聖火台の事も考えると、屋根は無い方がいいのではないか」という思いが強くなった。

 

去年の「リオオリンピックの会場」が、今、どんなことになっているのか(荒れ果てているのをテレビで見た)IOCの関係者に見ていただきたいし、今後のオリンピック開催地の1つが「新しい建物は立てない」という意向であることを考えれば、東京オリンピックはできるだけ「既存の施設を使えるように」、IOCの方でも考えていただきたいと思う。

そういえば、選手村の野菜も、なんとかいう「規格」のものを使うようIOCから言われたそうで、あれやこれや、本当に今後も「オリンピックはいかにお金がかかるか、お金で揉めるか」という事が続くんだろう。

 

とにかく、競技場の建設現場で働く人たちが「過労」で体調を崩すことの無いよう、改善していただきたいと思う。

屋根は、本当に必要なのか?暑さは凌げるのか???