「テロ等準備罪」、「共謀罪」。5月27日の「報道特集」を見た(追加)

「テロ等準備罪」、「共謀罪」については、様々な立場から危惧する声が。

 

5月16日、日比谷野音で開かれた「共謀罪反対集会」の壇上で、創価学会会員が旗を掲げていた。

婦人部の女性は「共謀罪についてよくわからないという創価学会員が非常に多いと思う。『公明党だから間違いない』(共謀罪には触れてはならない)という空気に警鐘を鳴らすべき」と言う。

学会の元職員は「母が座談会に出たが、共謀罪の話は一切ない。都議選の話ばかり。メリット・デメリットを出して、自分たちで考えていこうという場があればまだいいのだが」と話した。

他の会員は「『ネットを見るな、信じるな』という打ち出しがきている。ネットを見ればわかるんだが、見ない」と話した。

 

そもそも創価学会は戦時中、治安維持法によって弾圧された歴史を持つ。

当時、国家神道を批判した初代会長の牧口氏は、2代会長の戸田氏と共に「治安維持法並びに不敬罪」で投獄されており、この歴史は、創価学会ホームページでも紹介されている。

1944年、獄中で牧口氏は死亡。

そういう経緯があるため、言論の自由や信仰の自由が脅かされる事に対して抵抗感が強い学会員は少なくない。

共謀罪は、現代の治安維持法に全く間違いない。今回も一般の市民にはいかないというが、何が起きるかわからない」

「国家と権力との間断なき闘争をしてきた創価学会が、学会本部執行部が、なぜそこに対して『違う』と声を上げられないのか」

 

公明党の方針についても疑問が。

「多くの学会員は『公明党を信じたい』と思っている。その『信じたい』という心を、ある意味利用して、公明党が『アクセル役』になっている。現場の1つ1つの小さい声を拾いあげるのが名誉会長の心だったのに」

この件について番組で見解を問う取材を申し込んだが「今回はお答えできない」とのことだった。

 

公明党の幹部(中央幹事会会長)にこの意見(アクセル役になっているのでは?という懸念)を伝えると

「そういうふうにお考えになっている皆さんに対しては、まことに申し訳ない。十分な説明ができていないのだと思う。大きな違いについて理解していただけるよう今後努めていかなければならないと思う」