2020年東京オリンピックは、当初案の予算内で実行してください

先日、テレビで「1998年の長野の冬季五輪で、市町村が施設建設費などを負担し、長野市の返済がようやく来年度に終わる」という報道を見た。

「え?20年近くも五輪の借金を返済していたの?やっぱりオリンピックはお金がかかるなぁ」と思った。

 

11月29日の朝、朝日新聞の「声」欄を見て驚いた。

テレビで見た長野五輪後の借金についての詳細が、「長野五輪の借金苦から学ぼう」という見出しで投稿されていた。

 

ジャンプ競技白馬村は、借金返済が2027年度まで続くそうだ。

返済のめどが立った自治体からは「やっと町づくりに取り組める」という声が。

「五輪は、とにかくお金がかかる」という事が、よくわかった。本当に大変なことだ。

 

昨日見たテレビで、「有明アリーナ」を作ると、修繕費が65年間で294億円(つまり赤字経営)かかると報道していた。

「一生懸命働いて納めたお金が借金返済に回ることのないように」そして、「これ以上若い世代に借金を残さないために、既存の施設を利用したい」という事を、言葉を尽くしてIOCの関係者の方々に説明していただきたいと思う。

 

バレーボール会場は、横浜アリーナに加え、代々木第一体育館(2017~2018年にかけて耐震改修工事をする)も検討していただきたい。

 

水泳会場は東京辰巳国際水泳場(5000人収容)を使うなど、今後の事を考えて検討していただきたい。

客席数が足りないというが、オリンピック後に15000人も埋まる大会が年に何回あるのか?

競技は、テレビで見る人がほとんどなのだから。

 

IOCのコーツ副会長も「2兆円の上限は高すぎる。」とさらなる削減を求める発言をされている。

「新国立競技場の屋根は、本当に必要なのか?」と、時々考える。

私は、「前と同じ競技場がいい」と、今でも思っている。

 

とにかく東京都が作るんだから、都知事の案を否定するのではなく、「もっとこうした方が実現に近づくし、費用も削減できる」と建設的な意見を出し、協力して推し進めるよう、国も組織委員会も動いていただきたい思う。